語尾力を鍛える
語尾力いう単語は存在しません。存在しませんが、語尾を鍛えたら文章はとてもよくなります。それを語尾力と言えば、そうなるでしょう。
WEBだけに限りませんがライティングの技術のひとつです。皆さんも語尾を鍛えて、ライティングの技術のスキルアップをしましょう。
語尾を鍛える
変化を付ける
例文
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼きです。
とてもおいしかったです。
語尾に「です」が3回続いています。「です」も2回までならいいのですが、3回続くと単調な感じがします。
修正例文
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
素晴らしくおいしかったです。
このように、語尾に変化をつけることで、文章にメリハリが生まれます。単調さがなくなりました。
例文
野球などで見られるチームプレーは日本の武器だ。
昔からチームプレイのような動きが得意なのが日本人だ。
たとえ体格や能力で相手チームに劣っていても、全員がチームプレーに徹すれば、勝利を引き寄せることができるのだ。
語尾に「だ」が3回続いているため、単調な印象を与えてします。
修正例文
野球などで見られるチームプレーは日本の武器だ。
昔からチームプレイのような動きが日本人は得意である。
たとえ体格や能力で相手チームに劣っていても、全員がチームプレーに徹すれば、勝利を引き寄せることができる。
「だ。」の表現を変えるほかに、「体言止め」を使ったり、主語を入れ替えたりすることでも、
語尾に変化をつけることができます。
語尾の種類を増やす
上記の例文の語尾は「です」「だ」のように断定の語尾です。「です」が敬語です。「です」だけ使いすぎると平坦すぎる文章になるので、そのほかの語尾を使ってみましょう。
その前に
「です。」「だ。」相互変換ページ
敬語
「です。」「ます。」
ですます調と言われる文章ですね。
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきます。
「でした。」「ました。」を使うと過去や完了を表現できます。
「ません。」
否定ですね。
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきません。
例文は意味としてはおかしいですが、文章としては通じます。
「しょう。」
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきましょう。
現在で決定、進行などに使います。
「ください。」
これは子供が作った朝ごはんです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきください。
お願い、頼みなどに使います。
「でしょうか。」
これは子供が作った朝ごはんでしょうか。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきください。
疑問、問いかけに使います。
「だそうです。」
これは子供が作った朝ごはんだそうです。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきください。
伝聞、聞いた話を相手に伝えるときに使います。
話し言葉
「話し言葉」とは、会話から生まれて広がった、新しい言葉の使い方です。 「なので」は話し言葉です。 普段の会話で使用していると、なんだか正しい言葉遣いのような気がして、文章作成の際にもつい使ってしまうことがあります。 しかし、「話し言葉」は、歴史も浅く、正式な言葉遣いとは認められていません。
「ですよ。」
これは子供が作った朝ごはんですよ。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきます。
相手に伝える場合の表現です。呼びかけの意味あいですね。
「ですね。」
これは子供が作った朝ごはんですね。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきます。
相手に確認を求める、共感を得る場合の表現です。
使いどころは違うので、場合に応じて使い分けてください。
止め
体言止め
体言止めとは、名詞や代名詞などの体言で語尾を止める手法のことです。 古くから短歌や俳句で使われていますが、現代文でも日記やエッセイ、小説などの文章ではしばしば使われています。 中学2年生の国語で習います。
これは子供が作った朝ごはんですね。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしくいただきます。
体言止めを使うことで、バッサリ文章の流れが変わります。
用言止め
動詞、形容詞、形容動詞は用言であり、それで文末を止める手法のことです。
これは子供が作った朝ごはんですね。
ごはんとみそ汁と目玉焼き。
おいしい。
見た目や状況を表現する表現です。
まとめ
このように、語尾を変えるだけで、文章の表現が読みやすく変化します。
貴方の文章は誰に届けますか?相手にあった語尾を使い文章を作り上げてください。
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