岐阜大大学院の創薬研究グループは、
日本原産植物のフキノトウに多く含まれる成分ペタシンが、がん細胞の増殖と転移を抑制することを発見した。
増殖、転移を阻害する既存の化合物と比べ1700倍以上の効果があり、
正常な組織への副作用を抑えつつ、抗がん効果を発揮することも立証した。この発見により、副作用の少ない新たな抗がん剤の開発が期待される。
「ふきのとう」とは
フキの蕾の部分です。
花が咲いた後に地下茎から伸びる葉の部分がフキです。
ほろ苦い風味が特徴の春の訪れを感じさせてくれます。
苦みには、新陳代謝を活発にする働きがあり、香りが食欲増進させ、消化を助けてくれます。
ふきのとう雄花
ふきのとう雌花
ふきのとうの薬効と毒とアレルギー
ふきのとうの苦み成分
アルカノイドとケンフェールがあります。
アルカノイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促進し
ケンフェールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果あります。
ふきのとうの毒の成分
「ペタシテニン(別名:フキノトキシン)」といって、特にふきのとうの根の部分に多く含まれています。
おそらくここの部分が、がん物質抑制につながるのではないかと。
ペタシテニンは、有毒成分アルカロイドの一種で、肝毒性が強いので食べ過ぎると肝癌など肝臓の病気を引き起こす恐れがあります。
根以外にもアク抜きをしないと分解されずに体内に取り込んでしまうことがあるので、食べる場合はアク抜きをする必要がありますが、少量であればさほど問題が無いと言われています。
普通に灰汁を取って調理して食べる分には問題ないと思われますが、生とかで食べるのは論外だと思われます。
ふきのとうのアレルギーの成分
雄花の花粉がアレルギーを引き起こすようです。
他にも天ぷらにしても強いアレルギー反応が出てしまった例もたくさんありますし、
実際に加熱と非加熱でアレルギー反応の有無のテストを行った結果、
両方でアレルギー反応が出たという試験結果もあります。
なるべく雄花の花粉を触らないことと、合わない人、何か症状が出た人は食べない。を心がけましょう。
コメント